検索結果に、自社や自分に関するネガティブな情報が出てくると、どうにかして順位を下げたくなりますよね。
そんな時に、ネガティブな記事の順位を下げる「逆SEO」をやろうかと考えることも多いと思います。
ですが、逆SEOは自分でもできるのか、業者に頼まないとできないのか、SEOに詳しくない方の場合、判断が難しいでしょう。
結論からお伝えすると、逆SEO対策は、自分だけでできるケースもあります。
この記事では、逆SEO対策を自分で行う方法、具体的な手順、自力では難しいケース、絶対に避けるべき逆SEOまで詳しく解説します。

SEOのみで、【月間3,500万PV】を2年以上維持した経験あり
- SEO歴20年以上
- 個人での年間最高のアフィリエイト収益(確定ベース)は約4,000万円
- 現在は「企業オウンドメディア」でのSEOディレクション・コンサル・ライティングをメインに活動中
そもそも逆SEO対策とは何か?
まずは、逆SEOが何を目的とした施策なのか整理しておきましょう。
「逆」という言葉から、相手のサイトへ何か攻撃を仕掛ける方法だと思われることがありますが、それは逆SEOに対する誤解です。
以下の項目で、詳しく解説していきます。
逆SEOとは
逆SEOとは、ネガティブなページそのものを直接削除するのではなく、自社サイトやSNS、動画、第三者メディアなど別のページを上位表示させ、問題のページを相対的に下へ押し下げる施策です。
例えば、「自社名 評判」で検索した際、2位に自社に対する悪評が書かれている記事があるとします。
こういった場合に、逆SEO対策をすることで、1位が自社の運営するオウンドメディア記事、2位がX、3位がYouTube、4位が自社のインタビュー記事となれば、2位にある悪評記事の順位を5位以下に下げることができます。
つまり、逆SEOは「嫌なページの順位を直接操作する」というより、検索結果の限られた席を、より適切なページで埋めていく作業と考えると分かりやすいでしょう。
対象ページを消せなくても、検索ユーザーの目に触れる機会を減らせる点が逆SEOの大きな特徴です。
通常のSEOとの違い
通常のSEOと逆SEOでは、使う技術自体は大きく変わりません。
どちらも、コンテンツ改善、内部リンク、被リンク、検索意図への対応、サイト評価の向上などを行います。
大きな違いは目的です。
通常のSEOは、狙った自社ページを検索上位へ表示させることがゴールになります。
一方、逆SEOでは複数のページを上げることで、ネガティブな検索結果を下へ押し出すことが目的です。
例えば、自社ページを3位から1位にするだけなら通常SEOでは大成功ですよね。
しかし、逆SEOでは悪評記事が2位に残っていれば、十分な成果とは言えない場合があります。
単純な順位ではなく、SERPs(検索結果)全体を見る。
逆SEOでは、この視点が非常に重要です。
逆SEOという言葉はいつから使われている?
「逆SEO」という言葉を誰が最初に使ったのかは、はっきりとわかっていません。
日本国内でも、2016年には一般向けSEOメディアで「逆SEO」が紹介されています。
SEOそのものが普及したあと、企業名や個人名を検索した際に表示される悪評をどう目立たなくするかという需要が生まれ、その派生として「逆SEO」という言葉が広がったと考えるのが自然でしょう。
「逆SEO」と「ネガティブSEO」は本来別物
著者(KEN)「逆SEO」と「ネガティブSEO」を同じ意味で使っているサイトもありますが、僕は分けて考えたほうがいいと思っています。
逆SEOは、自社サイトやSNSなど正当なコンテンツを上位表示させて、自分や自社を守る防御的な施策です。
SEO業界でも、用語の使われ方は完全に統一されていないため、「逆SEO=攻撃行為」と考えている人も一部で存在します。
しかし、それは正しい概念とは言えません。
この記事で推奨するのは、あくまで自社側の情報資産を増やして検索結果を改善する方法です。
他社サイトを攻撃する方法は、Googleのスパムポリシーにも抵触しかねないため避けてください。
参考:Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google検索セントラル
逆SEO対策は自分でできる?
結論、一部の逆SEO対策なら自分でもできます。
例えば、
- 自社サイトの記事改善
- 新しいコンテンツの作成
- XやInstagramなどのSNS運用
- YouTube動画の投稿
- プレスリリース
- Googleやサイト管理者への削除申請
こういった対策は、専門業者へ依頼しなくても始められます。
ただし、「自社名 評判」などで検索した1ページ目をほぼ丸ごと入れ替えるとなれば話は別です。
検索結果に大手ニュースサイトや口コミサイト、強いドメインの記事が並んでいる場合、自社だけの力でネガティブ記事を押し下げるのは簡単ではありません。
また、SNS・動画・自社メディアなど複数チャネルを同時に育てる必要があり、時間もかかります。



SEO歴20年以上の僕から見ても、逆SEOは普通のSEOより難しいケースがあります。自分のページを1つ上げれば終わりではなく、ネガティブページより上に複数のページを並べる必要があるからです。
自分で逆SEO対策を始める前にやること
逆SEOを始めるときに、いきなりブログを10個作ったりSNSアカウントを増やしたりする必要はありません。
僕なら、まず検索結果を全部見ます。
逆SEOでは、対策したい1ページだけを見ても全体像が分かりません。
最初に確認したいのは、対策キーワード、現在のSERPs(検索結果)、そしてネガティブページの強さです。
例えば「会社名」と「会社名 評判」では、同じ企業でも検索結果がまったく違うケースがあります。
「会社名 やばい」「個人名 詐欺」まで広げれば、さらに別の検索意図になります。
まず、対策したいキーワードを洗い出したうえで、1位から10位程度まで、
- 自社サイト
- SNS
- ニュース
- 求人サイト
- 口コミサイト
- 掲示板
- 個人ブログ
などに分類してください。
次に、押し下げたいページの強さを確認します。
被リンク、ドメイン評価、更新状況、検索意図との一致度などを見ながら、本当に自力で勝てる相手なのかを先に判断しましょう。
逆SEOは、戦う前のSERPs分析で半分決まると僕は考えています。
自分でできる逆SEO対策7選
逆SEOの基本は、ネガティブページを攻撃することではありません。
検索結果に表示されても問題のないページを増やし、上位へ育てていくことです。
ここからは、自分で始めやすい7つの方法を紹介します。
自社サイトの既存記事をSEOで上位表示させる
最初に取り組みたいのが、自社サイトにある既存ページの改善です。
すでにGoogleから一定の評価を受けているドメインなら、ゼロから新しいサイトを立ち上げるより上位表示しやすい可能性があります。
例えば、会社名やサービス名で悪評ページが出ているなら、会社概要、サービス紹介、代表者プロフィール、採用ページ、オウンドメディア記事など、関連する既存ページを洗い出しましょう。
タイトル、見出し、検索意図、内部リンク、情報量などを確認し、上位表示できそうなページから改善します。
逆SEO目的だからといって特殊な施策は必要ありません。
まずは、今ある資産を活かしてください。
ネガティブキーワードに対応したコンテンツを作る
使えそうな既存ページがなければ、検索キーワードに合わせて新しいコンテンツを作ります。
例えば「会社名 評判」で悪評記事が上位なら、単なる会社紹介では検索意図がズレる可能性があります。
検索ユーザーが知りたいのは、
- 良い口コミ
- 悪い口コミ
- よくある不満
- メリット・デメリット
- 実際の利用者事例
- よくある誤解
などでしょう。
逆に、「会社名 怪しい」というキーワードを狙うからといって「怪しくありません」「詐欺ではありません」と何度も連呼するのもおすすめしません。
ネガティブな質問から逃げず、なぜそのように言われているのか、客観的な事実に基づいて具体例を挙げつつ、誠実に回答する。
僕なら、その方向で記事を作ります。
公式SNSアカウントを作成・育成する
企業名や個人名を検索すると、X、Instagram、Facebook、LinkedInなどのプロフィールが検索結果へ表示されることがあります。
ただし、アカウントを作って放置するだけでは十分とは言えません。
プロフィールを整え、公式サイトからリンクし、定期的に情報を発信してください。
SNS内での活動実態があり、企業名や人物名と明確に結び付いているほうが、検索ユーザーにとっても信頼しやすくなります。
さらにSNSは、検索結果を埋めるだけではなく、ブランド認知や指名検索の増加にもつながります。
逆SEOのためだけに運用するのではなく、広報チャネルの一つとして育てるほうが長期的には得です。
YouTubeチャンネルを活用する
動画も、逆SEOと相性がいいです。
会社名やサービス名、人物名で検索すると、通常のWebページだけでなくYouTube動画が検索結果へ出る場合があります。
会社紹介、代表者インタビュー、サービス説明、セミナー、利用方法、顧客事例など、記事では伝えにくい情報を動画にしてみてください。
YouTubeのメリットは、Web記事とは別のフォーマットで検索結果の枠を取りにいける点です。
自社サイトだけで1ページ目を埋めようとするより、媒体を分散させたほうが現実的でしょう。
「検索結果を取るための動画」ではなく、本当に役立つ動画を作った結果として上位を狙うのが理想です。
プレスリリースや外部メディアを活用する
自社サイトだけで逆SEOを完結させようとすると、どうしても限界があります。
そこで使いたいのが、プレスリリースや外部メディアです。
例えば、
- PR TIMESなどのプレスリリース
- 業界メディアへの寄稿
- インタビュー記事
- 専門サイトへの掲載
などが考えられます。
第三者ドメインのページが検索上位へ入れば、自社だけでは埋めにくいSERPsを広くカバーできる可能性があります。
以下の記事で、プレスリリースのSEO効果について解説しましたが、直接的な被リンク効果だけではなく、二次拡散や指名検索、第三者露出まで含めて考えるのがおすすめです。


Googleやサイト運営者へ削除申請する
問題のページが明らかに規約違反や法的問題を含んでいる場合、逆SEOだけで何とかしようとする必要はありません。
Googleは、個人情報や一定のプライベート情報、法的な理由など、条件を満たすコンテンツについて削除申請の仕組みを用意しています。
参考:Google検索からウェブ検索結果を削除する | Google検索セントラル
ただし、「内容が気に入らない」という理由だけで削除されるわけではありません。
削除対象になり得るのか確認し、対象外なら逆SEOへ切り替える。
僕なら、両方を並行して検討します。
サジェスト汚染がある場合は検索候補も対策する
検索結果だけではなく、検索窓に出るサジェストにも注意してください。
例えば会社名を入力した時点で、
と表示されれば、検索結果を見る前から悪い印象を与えてしまいます。
Googleは、オートコンプリートに関するポリシーを設けており、不適切だと思われる候補を報告できる仕組みも用意しています。
ただし、報告すれば必ず消えるわけではありません。
そして、逆SEOで検索結果を改善しても、検索候補が汚染されたままでは十分とは言えません。
サジェストとSERPsは別問題なので、両方を確認しましょう。
「サジェスト汚染」については、以下の記事で詳しく解説しています。


実は逆SEO対策でかなり有効なのがアフィリエイト
あまり逆SEOの記事では触れられていませんが、僕は商材との相性が良ければ、アフィリエイトは逆SEOでかなり強い施策になると考えています。
場合によっては、自社で何十ページも作るより効率的です。
理由は簡単で、アフィリエイターが成果報酬を得るために、検索意図を満たした記事を作ってくれるからです。
例えば「○○ 評判」「○○ 口コミ」「○○ 怪しい」「○○ デメリット」といったキーワードは、購入直前のユーザーが検索するケースも多いため、アフィリエイターにとって狙う価値があります。
結果として、企業側がすべての記事を作らなくても、複数の第三者メディアから関連ページが増えていく可能性があります。
なぜ逆SEOでアフィリエイトが有効なのか、以下の項目でさらに掘り下げていきます。
アフィリエイターがネガティブキーワードまで勝手に拾ってくれる
アフィリエイトが逆SEOと相性がいい最大の理由は、自社では書きにくいネガティブキーワードまで第三者が拾ってくれることです。
企業サイトで、
「自社サービスは怪しくありません」
と大々的に書くのは、少し違和感がありますよね。
一方、アフィリエイターは購入前の不安を解消しなければ成果につながらないため、
「○○ 怪しい」
「○○ 悪評」
「○○ デメリット」
のようなキーワードでも積極的に記事を作ります。
さらに、売るためには単純な絶賛だけでは弱いため、悪い口コミ、良い口コミ、向いている人、向いていない人などを整理するケースが多いです。
企業側にとっては、かなりありがたい動きと言えるでしょう。
自社だけでは埋めにくい検索結果を第三者ページで埋められる
逆SEOでは、自社サイトだけで検索結果1ページ目を占有しようとしないほうがいいです。
アフィリエイト広告を活用すると、
- 個人ブログ
- 比較サイト
- レビューサイト
- 特化メディア
など、複数のドメインから自社商品やサービスの記事が生まれる可能性があります。
検索順位1位だけを見るのではなく、1ページ目全体で自社に不利なページが何個あるかを見るのが逆SEOです。



逆SEOは、「1サイトを強くする施策」ではありません。検索結果1ページ目に、どれだけ自社にとって不利益の少ないページを増やせるかが重要です。その意味で、複数の第三者サイトが記事を書いてくれるアフィリエイトは、かなり理にかなっています。
逆SEOだけでなく売上アップにもつながる
アフィリエイトの強みは、逆SEOだけで終わらないところです。
通常の風評対策では、ブログ制作、SNS運用、動画制作、外部メディア掲載などに費用がかかります。
もちろん、それぞれ意味はあります。
一方、成果報酬型のアフィリエイトなら、成約した場合に報酬を支払う必要はあるものの、売上にもつながります。
つまり、
風評被害対策+目指す検索結果の実現+新規売上の獲得
を同時に狙える可能性があります。
当然、導入しただけで必ず逆SEOに成功するわけでも、売上が伸びるわけでもありません。
ただし、比較検討されやすい商材なら、アフィリエイトへの出稿も検討する価値は十分あるでしょう。
アフィリエイトにもデメリットはある
ここまで、逆SEO対策としてアフィリエイトをおすすめするようなことを書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。
一番大きいデメリットは、企業側が記事内容を完全にコントロールできないことです。
また、広告主が表示内容に関与している場合、景品表示法上の「事業者の表示」と判断される可能性があります。
消費者庁は、アフィリエイト広告について、「広告であること」が消費者に明瞭に分かる表示が重要だと説明しています。
参考:ステルスマーケティングに関するQ&A | 消費者庁
さらに、報酬単価が低すぎる商材や、検索需要が少ないBtoBサービスでは、そもそもアフィリエイターが集まりにくいでしょう。
逆SEO対策として、アフィリエイトを利用するかどうかは、これまで解説してきたメリット・デメリットを考慮しつつ判断してください。
自分で逆SEO対策をするときの具体的な手順
逆SEOでは、最初から手順を決めて進めたほうが効率的です。
僕なら、以下の5ステップで進めます。
【STEP1】問題となっている検索キーワードを洗い出す
最初に、対策の対象となるキーワードをすべて洗い出します。
会社名や個人名だけでは不十分です。
例えば、
「会社名 評判」
「会社名 口コミ」
「会社名 やばい」
「会社名 ブラック」
「個人名 詐欺」
など、サジェストや関連検索も確認してください。
同じ会社でも、検索キーワードが変われば、表示されるページも検索意図も変わります。
まずは「どの検索結果を改善したいのか」を明確にしないと、逆SEOのゴールも決まりません。
【STEP2】検索結果をスプレッドシートなどで一覧化する
次に、対象キーワードごとの検索結果を一覧化します。
僕なら、1位から10位程度まで、最低でも以下の項目を記録します。
- 順位
- URL
- サイト名
- ページ種別
- 自社管理の可否
- ポジティブ・中立・ネガティブ
- ドメインの強さ
- 対応方針
一覧にすると、「実は悪評記事は1件だけ」「自社SNSが11位まで来ている」など、改善の糸口が見えてきます。
逆SEOでは、感覚で「悪い記事がたくさんある」と考えるより、検索結果の内容を数字で把握することが大切です。
月1回程度でも同じ形式で記録すれば、順位変動も追いやすくなるでしょう。
【STEP3】自分で上位化できそうなページを選ぶ
検索結果を整理したら、次に「順位を上げるページ」を決めます。
自社サイトの記事、会社概要、採用ページ、X、YouTube、外部インタビューなど、すでに11位〜30位付近にいるページがあれば優先候補です。
ゼロから作ったページを育てるより、すでにGoogleから一定の評価を受けているページを押し上げたほうが早いケースがあります。
反対に、上位が大手ニュースサイトや巨大口コミサイトばかりなら、自力での対策は厳しいかもしれません。
全部を同時に上げようとせず、まず1ページ、次に2ページと増やしていきましょう。
【STEP4】SEO対策と情報発信を継続する
検索順位を上げるページを決めたら、通常のSEO施策を行います。
検索意図に合わせたコンテンツ改善、タイトル・見出しの調整、内部リンク、一次情報の追加、被リンク獲得などです。
Googleは、検索順位を操作するためだけのコンテンツではなく、読者に役立つユーザーファーストなコンテンツを作ることを推奨しています。
逆SEO目的だからといって、中身の薄い記事を大量に作るのはおすすめしません。
検索ユーザーの疑問を本当に解決するページを増やしてください。
SNSやYouTubeも同じです。
一時的な逆SEOではなく、企業の情報資産を育てる感覚で続けるほうが結果的に強くなります。
【STEP5】検索順位を定期的に確認しつつ改善を繰り返す
逆SEOは、1回施策を行ったら終わりではありません。
検索順位は日々変動しますし、ネガティブ記事側が更新される場合もあります。
「自社の記事が8位から5位へ上がった」「YouTubeが新たに9位へ入った」など、少しずつ自社の露出を増やしていきます。
逆に、何か月経ってもまったく順位が変わらないなら、施策の方向を見直す必要があるでしょう。
新しいページを作るのか、既存ページを強化するのか、外部メディアを使うのか。
観測→改善→再観測を繰り返すのが、逆SEOの基本です。
自分で逆SEO対策をしても効果が出にくいケース
「逆SEOは自分でもできる」と書きましたが、何でも自力で解決できるわけではありません。
ここで紹介するようなケースは、自社・自分だけで対策するのは難しい可能性があります。
ネガティブページのドメインが強すぎる
大手新聞社、全国ニュースサイト、大規模な口コミサイトなどが上位にいる場合、自社のサイトの記事を数本強くする程度では、ネガティブページを押し下げるのが難しいことも多いです。
強いドメインは、被リンクやブランド認知、コンテンツ量など複数の面で優位に立っています。
特に企業名+事件名などでニュース性が高い場合、検索意図自体がニュース記事を求めている可能性もあります。
このようなケースでは、「記事を10本作れば勝てる」といった単純な話ではありません。
削除申請や法的対応など、SEO以外の方法が適している場合もあります。
ネガティブ情報が複数サイトへ拡散している
悪評が1ページだけなら、数ページを押し上げれば解決できる可能性があります。
問題は、ネガティブ情報が複数サイトへ転載・引用されているケースです。
例えば1ページ目の10件中、5件がネガティブ記事なら、逆SEOで必要になるページ数も増えます。
さらに元記事が削除されても、コピーや引用先が残ることもあるでしょう。
まず「何件あるか」を正確に数えてください。
1件を見て慌てるより、検索結果全体を把握したうえで必要なリソースを考えたほうが冷静に判断できます。
そして、あまりに悪評が広がっているようならば、個人や小規模法人で対応するのは難しいでしょう。
自社サイト自体のSEO評価が弱い
自社サイトが開設直後だったり、記事数がほとんどなかったりする場合、逆SEOで使える武器が少なくなります。
例えば、ネガティブ記事が強いドメインに掲載されている一方、自社サイトは被リンクもなく、検索流入もほぼゼロ。
この状態で自社記事を1本追加しても、簡単には勝てません。
自社のサイトが弱い場合、まずは、通常のSEOで自社サイト自体を強くする必要があります。
企業情報の充実、良質な記事、内部リンク、外部からの言及、SNS運用などを積み重ねましょう。
逆SEOは、特殊な魔法ではありません。
通常のSEOで弱いサイトは、逆SEOでも弱い。
この原則を覚えておいてください。
絶対にやってはいけない「間違った逆SEO対策」
逆SEOのやり方を誤解して、間違った手法に手を出す方もいます。
まず、原則として「相手サイトの評価を意図的に落とすような施策」はNGだと考えてください。
以下の項目で、詳しく解説していきます。
対象サイトへスパムリンクを大量に送る
昔からある方法の一つが、順位を下げたいサイトへ大量の低品質リンクを送るやり方です。
「Googleからスパムサイトだと思わせれば順位が落ちる」という発想ですね。
しかし、Googleはリンクスパム対策を自動化しており、不自然なリンクの効果を無効化する仕組みを持っています。
意味がないだけでなく、他社を攻撃するために時間とお金が完全に無駄になってしまいます。
万が一、自社がそんなことをしていたとバレれば、信用も失墜するでしょう。
僕なら、そんなことにリソースを使うより、自社コンテンツを1本でも強くします。
コピーサイトを大量に作る
相手の記事をコピーして複数サイトへ掲載し、「重複コンテンツ扱いにして順位を落とそう」と考える人もいるようです。
さらに、コピーを増やしたからといって、元ページが必ずGoogleから評価を落とされるわけでもありません。
Googleの仕組みを逆手に取ろうとして、別のリスクを背負うだけです。



逆SEOの目的は、自社の評判を守ることですよね。評判を守るために、自分が問題のある行為を始めたら本末転倒です。正当なコンテンツを上げる方向へリソースを使ってください。
悪質な口コミや虚偽情報を書き込む
競合やネガティブ記事の運営者について、悪い口コミを大量に書き込む方法も避けてください。
また、自作自演の口コミが発覚したときのブランドダメージも無視できません。
企業が風評被害を受けているからといって、相手側にも風評被害を起こしてよいわけではないですよね。
逆SEOは復讐ではありません。
自社に関する正しい情報を増やし、検索ユーザーが適切に判断できる環境を作る施策だと考えてください。
ネガティブ情報に事実誤認があるなら、削除依頼や訂正依頼など正規の手段を使いましょう。
自作自演の被リンクを大量に作る
自社側のポジティブページを上げたいからといって、自作自演リンクを大量に作るのも危険です。
被リンク自体は今でもSEOで重要ですが、問題は「どう獲得したか」です。
関連性のないサイトを大量に作り、完全一致アンカーテキストで同じページへリンクするような方法は避けましょう。
外部メディアから自然に紹介される、独自調査を公開する、専門家として寄稿するなど、正攻法でリンクを獲得してください。
逆SEOだからといって、特別ルールがあるわけではありません。
通常SEOでやらないことは、逆SEOでもやらない。
このくらいで考えるのが安全です。
逆SEOを自分でやるか専門業者へ依頼するかの判断基準
逆SEOを自分で行うか、外部へ依頼するかは、難易度と事業への影響で判断してください。
自分で対応しやすいのは、
- ネガティブ記事が1〜2件程度
- 相手ドメインが極端に強くない
- 自社サイトに一定のSEO評価がある
- SNSやYouTubeを運用できる
- 緊急性が低い
- 社内にSEO担当者がいる
といったケースです。
一方、
- 大手メディアや巨大口コミサイトが上位
- 1ページ目の大半がネガティブ
- 採用や売上に大きな影響が出ている
- SEO人材がいない
- 短期間で対応する必要がある
こういう状態なら、専門業者も選択肢になります。
さらに、名誉毀損、個人情報、脅迫、事実無根の悪質な投稿などが絡む場合は、SEO会社ではなく弁護士へ相談したほうが適切なケースもあるでしょう。
逆SEO対策を自分で行う際によくある質問
ここでは、逆SEOを自分で行う際によくある質問について回答していきます。
逆SEO対策は個人でもできますか?
はい、一部の施策は個人でもできます。
ブログ記事の改善、SNS、YouTube、削除申請などは自分でも始められます。
ただし、強いサイトが上位にいる場合や、複数のネガティブページが並んでいる場合は難易度が高くなるでしょう。
逆SEO対策にはどれくらい期間がかかりますか?
一概には言えません。
対象キーワード、競合ページの強さ、自社サイトの評価などで大きく変わります。
通常のSEOと同様、短期間で確実に結果が出る施策ではないため、数か月単位で見る必要があるケースもあります。
ネガティブ記事をGoogleから削除できますか?
一定の条件を満たせば削除をリクエストできます。
Googleは、個人情報や法的理由などに基づく削除申請の仕組みを用意しています。
ただし、単に悪い内容が書かれているという理由だけで削除されるとは限りません。
SNSを作るだけでも逆SEOになりますか?
アカウントを作るだけでは不十分です。
プロフィールを整え、継続的に情報を発信し、企業や人物との関連性を明確にする必要があります。
検索結果へ表示されるところまで育って初めて、逆SEO資産として機能します。
逆SEOは違法ではないですか?
正当なSEO施策は、まったく違法ではありません。
自社サイトや公式SNSを改善し、ネガティブページより上位を目指す方法は通常のSEOの延長です。
ただし、虚偽情報の投稿や他サイトへの攻撃などは、法的問題に発展する可能性があるため避けてください。
まとめ
逆SEOは、下げたいページを直接下げられる便利な方法ではありません。
逆SEOとは、自社や自分に関する質の高い情報を増やし、検索結果の限られた枠を少しずつ取り返していく作業です。
まずは検索結果をすべて確認し、既存記事、SNS、YouTube、外部メディアなど、上位へ入れられそうなページを探してください。
そして、勝てそうなページから一つずつ育てましょう。



僕なら、まず検索結果1ページ目をすべて洗い出して、「自分で上げられるページが何個あるか」を確認します。ここを見ずに、ブログやSNSを大量に作っても、逆SEOはうまくいきません。




