Webサイトを運営して収益化を目指す際、避けては通れないのが広告の配置問題です。

インタースティシャル広告を入れると収益は上がるけど、Googleからペナルティを受けたり、検索順位が下がったりしないかな? 読者に嫌われるのも怖いし、SEOへの影響が気になるなぁ・・・?
このように、広告収益と検索順位の板挟みで悩んでいる運営者さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、SEO歴20年以上の僕が、インタースティシャル広告がSEOに与える影響と、Googleに嫌われないための具体的な導入方法を詳しく解説します。
現場の実務で培った「稼ぎながら守る」ための戦略を詰め込みましたので、ぜひ参考にしてください!


SEOのみで、【月間3,500万PV】を2年以上維持した経験あり
- SEO歴20年以上
- 個人での年間最高のアフィリエイト収益(確定ベース)は約4,000万円
- 現在は「企業オウンドメディア」でのSEOディレクション・コンサル・ライティングをメインに活動中
インタースティシャル広告とは


インタースティシャル広告とは、Webページの読み込み時やページ遷移の合間に、画面全体を覆うように表示される広告のことです。
アプリの起動時やWebサイトの閲覧中に、突然コンテンツを遮って現れるポップアップなどが代表的な例と言えるでしょう。
そのため、他のバナー広告と比較して視認性が極めて高く、クリック率や収益性が向上しやすいというメリットがあるものの、ユーザーの閲覧体験(UX)を邪魔するため、設置方法を間違えると強い不快感を与えてしまうという諸刃の剣でもあります。
インタースティシャル広告はSEOに悪影響が出る可能性がある


Googleは「ページエクスペリエンス」を検索順位の評価対象としているため、インタースティシャル広告がSEOに悪影響を与えることがあります。
ページエクスペリエンスとは、「ユーザーがそのページを使いやすいと感じるかどうかを測るGoogleの評価基準」です。
インタースティシャル広告が、SEOに対してどのように影響するのか、詳しく解説していきます。
直接的なSEOへの影響は限定的
現在のGoogleアルゴリズムにおいて、インタースティシャル広告を含む「ページエクスペリエンス」が、ランキングに与える直接的な影響力は、実はそれほど大きくありません。
Googleは、公式ドキュメントで次のように述べています。
Core Web Vitals 以外のページ エクスペリエンスの要素が検索結果でのランキング上昇に直接貢献することはありません。
Core Web Vitals(CWV)とは、読み込み速度(LCP)や視覚的な安定性(CLS)、インタラクティブ性(INP)を測る指標です。
インタースティシャル広告自体が直接順位を下げるというより、広告によってCWVのスコアが落ちることで、結果的にSEO評価が削られるという形ですね。
間接的な悪影響は決して少なくない
ランキングへの直接的な貢献は限定的であっても、ユーザー満足度を無視することはSEOにおいて致命的となることもあります。
Googleは、ユーザーがサイトをどのように体験しているかを重視しているからです。
以下、先ほどのCWVに関する記述の続きです。
しかし、そういった要素はウェブサイトのユーザー満足度を向上させる可能性があり、それは通常、Google のランキング システムでも高く評価されます。 したがって、ページ エクスペリエンスを全体的に向上させる取り組みにも意味があるのです。
引用元:ページエクスペリエンスがGoogle検索の検索結果に与える影響について | Google検索セントラル
このように、Google公式ページからは、「CWV以外のページエクスペリエンスについても、しっかり見ていますよ」というメッセージが含まれています。
つまり・・・
- インタースティシャル広告でユーザーを失望させる
- 離脱率が高まる
- ユーザーの滞在時間も減る
- Googleが「このページは検索意図を満たしていない」と判断する
このような流れを辿り、結果的にGoogleからの評価が下がってしまう恐れがあるのです。
法的要件を満たすためのインタースティシャルはSEO的に問題ない
ここまでの内容から、「インタースティシャルは極力避けなければいけない」と感じた方もいるかもしれません。
ユーザーを保護するための表示や、法的な義務に基づくものは例外として認められています。
例えば、以下のようなものです。
- Cookieの使用同意
- 酒類・成人向けコンテンツにおける年齢確認
- セキュリティ警告
- ログインが必要なサイトでのログイン要求
これらのインタースティシャルは「うざい」とは見なされにくく、検索評価が下がる心配もありません。
UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上を軽く見るべきではない
検索エンジンからの評価を維持するためには、ユーザーの信頼を裏切らないサイト作りが不可欠です。
インタースティシャル広告によってコンテンツの閲覧を妨げる行為は、想像以上にユーザーにストレスを与えるということを理解しておきましょう。
さまざまな理由により、ウェブサイトにダイアログの表示が必要になることがよくありますが、煩わしいインタースティシャルでユーザーの閲覧を妨害すると、ユーザーの不満を招き、ウェブサイトへの信頼を損ないかねません。
引用元:煩わしいインタースティシャルやダイアログを避ける | Google検索セントラル
ユーザーが不快感を覚えれば、再訪問率は低下し、指名検索も増えません。



SEOは、検索エンジンのことだけを考えて「データ上の順位」を追うだけでなく、人間の感情に寄り添う施策も重要です。
広告の収益性を追求しつつも、読者がストレスなく情報を得られる環境を整えることが、持続可能なメディア運営の王道だと言えます。
【Googleが問題視】SEOに悪影響のある「うざい」インタースティシャル広告の例


Googleは、ユーザーの目的達成を邪魔する広告を「煩わしい」と定義しています。
どのような表示方法がアウト判定を受けるのか、代表的なNG例を確認しましょう。
ページ全体を覆う広告
ユーザーが検索結果をクリックしてページを訪れた瞬間に、コンテンツを完全に見えなくしてしまう巨大な広告は、Googleが最も嫌う手法の一つです。
画面の大部分を覆い尽くし、スクロールしても消えないような広告は、検索意図の解決を著しく妨げます。
このような表示は「モバイルフレンドリーではない」と判断され、モバイル検索における順位下落を招く大きな原因となるでしょう。
特にスマートフォンの小さな画面では、ページ全体を覆う表現の不快感はデスクトップ以上になります。
読者の視界からメイン情報を奪うようなインタースティシャル広告は、今すぐ見直すべきです。
コンテンツが見えない状態で表示されるポップアップ
メインコンテンツの上に覆い被さり、情報を隠してしまうポップアップも、Googleから嫌われる手法です。
記事のタイトルやリード文が全く読めない状態で広告が表示されれば、読者は「間違ったサイトに来た」と感じて即座に離脱してしまうかもしれません。
Googleは、レンダリングを通じてページの見た目を把握しているため、コンテンツが隠されていることについて簡単に気付きます。
閉じるまでコンテンツにアクセスできない広告
広告をタップして閉じる、あるいは数秒待機しなければ情報を表示させない強制的な仕組みは、ユーザーの怒りを買います。
Googleの評価システムは、こうした「ユーザーが逃げ場を失うような強制的体験」を非常に低く評価します。
読者は、情報を求めてサイトに来ているのであって、広告を閉じに来ているわけではありません。
コンテンツへのアクセスを広告の閲覧で縛るような姿勢を貫くサイトに、未来はないでしょう。
インタースティシャル広告に対するユーザーの反応


インタースティシャル広告に対して、一般のユーザーさんたちがどう感じているのか、「X」で検索してみました。
結果はほぼ分かっていたものの、やはり、否定的な意見のオンパレードでした・・・。
以下に、その一例を掲載します。
記事を読み進めるためにスクロールしたら自動で全画面の動画が開くインタースティシャル広告が無理無理の無理で爆発しそう
引用元:https://x.com/fujii_yuji/status/1780593635366699171
さいきんwebでよく見る全画面広告、インタースティシャル広告って言うらしいけど、見た目がいかがわしすぎてまずい気がする。 ニュースサイトとかにも一部導入されてるけど、めちゃくちゃ信用落とすんじゃないのかな、あれ。
引用元:https://x.com/bitplane_/status/1950679162420940840
インタースティシャル広告って個人的には「うざい」以外の感想ないんだけど、滅んでないということはクリック率とか収益性高いのかな
引用元:https://x.com/itosapo/status/1872206463982293422
インタースティシャル広告がホントむかつく。これ考えた人(そしてそれを採用しているメディアやアプリ)は逝ってよし。
引用元:https://x.com/do_daisuke/status/669706456560615424
AdSenseのインタースティシャル嫌いだわー
引用元:https://x.com/takamario/status/1378324026515357701
ここで取り上げたのは、インタースティシャル広告に対する感想のほんの一部です。
意見のほとんどがネガティブなもので、インタースティシャル広告に肯定的な印象を持っているユーザーはほぼ皆無でした。
それくらい、インタースティシャル広告は嫌われているのだと、Web運営者は理解すべきです。



仮にSEOに対して悪影響がなかったとしても、ユーザーから「うざい」と思われてしまっては、再訪問にもCVにもほとんど期待できなくなります。
SEOに悪影響を及ぼさずにインタースティシャル広告を表示する方法


基本的に、ユーザーからの印象が悪いインタースティシャル広告。
しかし、使い方に気を配れば、「ユーザーからうざいと思われることもなく、SEOに悪い影響も出ない」という形にすることも可能です。
この項目では、検索エンジンからもユーザーからも「うざい」と思われないための、インタースティシャル広告の運用方法について解説していきます。
画面の20~30%以内のバナーに収める
インタースティシャル広告を出す際は、画面全体を覆うのではなく、占有率を抑えることが最も基本的な対策です。
Googleは、画面の適度な範囲(概ね20〜30%以下)に収まる大きさであれば、コンテンツの閲覧を妨げないと判断する傾向にあります。
スマートフォンの画面下部に固定される「アンカー広告」などが、この基準に合致する代表的な形式と言えるでしょう。
これならばコンテンツを読み進めながら広告を視認できるため、ユーザーのストレスを最小限に抑えられます。
「見えること」と「邪魔をしないこと」を両立させるサイズ選びが、広告収益を高めながら検索順位も下げない秘訣となります。
ページを開いた直後に表示しない
まずはコンテンツの一部を読んでもらい、「この記事は役に立ちそうだ」と納得してもらう時間を確保してください。
例えば、ページを一定量スクロールした際や、読み終えて次のアクションへ移るタイミングでインタースティシャル広告を表示させる、といった設定にしましょう。
表示のタイミングを少し遅らせるだけで、離脱率の改善と広告効果の向上を同時に狙えるはずです。
「閉じるボタン」をわかりやすく表示する
広告が表示された際に、ユーザーがいつでも自分の意志で消せる状態を作っておくことは、信頼を損なわないための最低条件です。
インタースティシャル広告を消すための「×」ボタンは十分な大きさを確保し、背景に埋もれないコントラストの強い色を使用しましょう。
ボタンをタップしたつもりが広告本体をクリックしてしまうような、意図的な誤動作を狙う設計は絶対に避けてください。
読者に「いつでも本文に戻れる」という安心感を与えることが、逆に滞在時間を延ばす結果に繋がります。



「ユーザーが自由にコンテンツを閲覧できる」という状況がなければ、ユーザー体験(UX)は向上しません。
表示頻度を制限する
同じ広告が何度も繰り返し表示されると、読者の苛立ちは増すばかりです。
1人のユーザーに対して1日に1回、あるいは1セッションにつき1回までといった「フリークエンシーキャップ」を必ず設定してください。
何度も広告を閉じさせる手間を強いるのは、サイトからの離脱を促しているのと同じです。
インタースティシャル広告の表示回数を絞ることで、1回あたりの広告の価値が高まり、ブランドイメージの低下も防げます。
しつこさを感じさせない節度ある頻度調整は、リピーターを獲得するための重要なマーケティング戦略と言えるでしょう。
画面外をクリックしたらインタースティシャルが消えるようにする
「×」ボタンをクリックするだけでなく、広告以外の部分をタップしただけで広告を閉じられる仕組みを導入しましょう。
この小さな配慮があるだけで、広告を閉じる際の手間が劇的に軽減されます。
読者の指の動きに合わせたストレスフリーな操作性を提供することで、「うざい」という感情を大幅に緩和できるはずです。



技術的な工夫一つで、広告の収益性を維持したまま、UXの低下を防ぐことができるわけですね。
まとめ
インタースティシャル広告は、使い方次第で「強力な収益源」にも「SEOの破壊者」にもなります。
Googleの理念は常にユーザーファーストであり、その利便性を著しく損なう広告手法は、いつか必ず順位下落という形で報いを受けることになるでしょう。



画面の向こう側にいる読者が、どんな気持ちで記事を読んでいるかを想像することこそが、本質的な対策です。「広告を入れるな」とは言いませんが、自分が読者だったらその広告を許せるか、を常に問いかけ続けてくださいね!



